竹籠について

籠に関する小話や、掲載情報など、関心のある方もなかった方も籠の魅力に触れて頂けるような情報を提供していければと思っております。

クリックすると詳しい内容をご覧頂けます。

 

竹籠の美 『茶趣の花ごよみ』武内範男著 里文出版  NEW!!

 

『茶趣の花ごよみ』

 

武内範男
里文出版

 

花筥で幾度か、はないけのデモンストレーションや展示を行って下さった武内氏の新しい本がこの度出版されました。

花筥も撮影協力としてご協力させて頂きました。

季節や花の由来なども解説されており、竹籠はもちろんのこと、様々な趣のある花器を用いて、楽しく美しいはないけをたくさんお楽しみいただける一冊です。

最後に静嘉堂文庫美術館 学芸員 山田正樹氏との対談の中で花へのおもいや花器について語っておられます。

どうぞ一度お手にとってみてください。

 

こちらよりご購入頂けます。
(アマゾンへ飛びます)

茶趣の花ごよみ

 

 

過去の展示会もご覧下さい。

 

花ごよみ

 


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  2009年5月17日に全米放送CBSの「SUNDAY MORNING」という番組で竹工芸のレポートの中で、竹芸作家の方々とその作品が紹介されました。
(動画)



2009年5月17日に全米放送CBSの「SUNDAY MORNING」という番組で竹工芸のレポートの中で、竹芸作家の方々とその作品が紹介されました。
ご紹介された作品は、花筥-Hanabako-でお取り扱っておりますので、是非ご来店、またはお問合せください。
尚、この番組の動画をこちらで見る事ができます。

http://www.youtube.com/watch?v=xM44IR-t6nU

作家の経歴はこちらをご覧ください。

 

・オブジェ「波紋」 辰己康雄

2006年制作 320 x 470 x 430 mm 白竹、炭化竹、漆、etc.
466,000円

 

・潮騒2008 廣井靖

280 x550 x500 mm 真竹、籐、人工漆
420,000円

 

・亀甲舟形花藍 きっこうふながたはなかご 箕浦竹甫作

1999年制作 H400 x W400 x D140 mm 真竹、漆

472,500円

桐箱は付いていません。

竹製のオトシが付いてます。


・鎧櫃式巻煙草入 よろいびつしきまきたばこいれ

大正辛酉年1921年制作
880,000円

 

・矢立(携帯用筆入れ)と墨壺(墨入れ) 初代早川尚古斎作

420,000円
大正甲寅年1914に三世尚古斎が、初代の作品との極めを付けている。

 

 

価格は全て税込みです

 


竹籠の美 『(英文版)竹籠の美 -世界を魅了する日本の竹芸術』

 

『(英文版)竹籠の美
-世界を魅了する日本の竹芸術』

 

監修:諸山正則

(東京国立近代美術館工芸館主任研究員)
序文:ロイド・コッツェン(竹籠蒐集家)
講談社インターナショナル

「国内・外の主要美術館の代表的コレクション、および現代を代表する作家の作品を美しいカラー図版と開設で紹介。また勝城蒼鳳(人間国宝)、田辺竹雲斎、生野徳三各氏の竹芸術論や修業時代の逸話なども収録。」
—帯解説より

英文のみの作品集ですが、藤田修平さんの美しい写真と、美しく、且つ現代的なデザインによって、見ているだけでも十分楽しめる本です。竹の美しい編が創りだす美しい光と影を存分に引き出しています。竹工芸家の先駆者達のモダンさと、ため息をつきたくなるような技術の美しさ、現代竹工芸家たちの洗練された美しさと枠組みにとらわれない発想の数々をどうぞご堪能し下さい。

 

竹籠の美


著者:諸山正則 大口真美、鈴木さとみ
撮影:藤田修平
ISBN:978-4-7700-3062-7
ハードカバー 228x304mm 160ページ
112カラーページ フルカラー写真80枚、白黒写真140枚

現在在庫切れ



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目の眼 『目の眼』8月号

 

『目の眼』8月号


特集「竹籠−文人文化に育まれた関西の竹工芸」
花筥店主と畠山記念館主任学芸員の武内範男さんの対談や三代竹雲斎氏と小竹氏の竹雲斎特集もあります!

 

対談「関西の花、関西の籠」
関西の竹工芸独特の発展と関東・九州の竹籠との文化的違いを語ります。
「田辺竹雲斎歴代にみる堺の文化と竹籠史」三代田辺竹雲斎/田辺小竹
歴代竹雲斎の特徴や文化的、歴史的背景を丁寧、且つわかりやすく解説されています。また、今回花筥で開催する「歴代竹雲斎展」には出品されない弟子達も載っています。


ぜひ御一読ください。

『目の眼』8月号は花筥でも販売しております。(870円)お問合せ
詳細>>里文出版

 

目の眼

 

 

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青竹 青竹の話 その2

 

『青竹のはなし』その2

 

この青竹の旧正月に相応しい作品は、神奈川在住の辻村一朗氏の作品です。
名工・飯塚琅かん斎作『まがき』を青竹(矢竹)にて、再現した作品ではありますが、コピーに留まらず、永く青竹に親しんでいた辻村氏ならではの真髄を発揮し、清々しく力強い辻村氏の作品と仕上がっています。
 この籠の見所である青竹の手の部分が、映えるようにと紅白の椿を生けてみましたが・・・
つたない花を楽しく活けさせて頂いた辻村氏に感謝します。

辻村さんから『琅かん斎が青竹で籠を制作していたのではないか。』という話しを伺いました。確かに、琅かん斎自身が、茶席の籠について※『正月などは青いずんどう切りを用いたり、青籠などが主として喜ばれる』と書いていますが、当然の事、青々とした色の作品が現存している訳では有りませんので、まさか青竹を使っていた事を全く考えもしないでおりました。

 たぶん、今までそれに気付いた人は、数少ない事でしょう。さすがは、長年琅かん斎について研究し、また、普段から身近に素材に触れる作家活動をしている辻村氏の視点です。

青竹


まがき
青竹「まがき」

 

琅かん斎展図録(1989年栃木県立美術館発刊)に掲載されている『まがき』が、矢竹の青竹で制作された後に染色されたという訳ではありませんが、辻村氏のこの青竹の作品が、この後どのようになっていくか、また このサイトに発表させて頂ければと思います。
ちょっと気が早く鬼がお腹を抱えて笑い転げるかもしれませんが・・・
また、来年のお正月頃、再び清々しい青竹籠を披露して下さる辻村さんにどうぞご期待下さい。

※『搭載』15巻5号の飯塚琅かん斎「竹とその藝術」より抜粋

 

 

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青竹 青竹の話 その1

 

『青竹のはなし』その1

 

お茶の世界では、新年に青竹の筒花生や、青竹の蓋置・茶杓などを使います。一月中、花筥でも作家の辻村一朗さんに青竹の花生・花籠を作って頂き、展示しております。この機会にどうぞお越しいただき、ご覧頂ければと思います。
「笹の葉付き青竹 掛け花生」「青竹 花屏風」西川一草亭好2作品とも、辻村一朗さんが、年明け3日に山から選りすぐりの青竹を切り出して作り上げた花生です。水を入れ、たっぷりと霧を噴いておけば2週間は、青々とした竹を楽しむ事が出来ます。

正月の竹籠

 

 

屏風風青竹
「青竹 屏風風」
笹の葉つき青竹
「笹の葉付き青竹 掛け花生」

 


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勝城氏 作家の話 「勝城邸にて」

 

勝城蒼鳳  カツシロ ソウホウ
人間国宝 現代竹工芸作家

 

2005年7月、竹芸家・勝城蒼鳳さんが、人間国宝(重要無形文化財竹工芸保持者)の認定をお受けになりました。
竹芸家では 生野祥雲斎(1967年認定)・飯塚小カン斎※(1982年認定)・前田竹房斎二代(1995年認定)・早川尚古斎五世(2003年認定)に続く5人目の人間国宝認定となりました。
※カンは漢字の王へんに干

 

勝城氏
勝城氏

『勝城邸にて』

今年5月に、勝城先生のご好意に甘え、栃木県大田原市のご自宅に伺わせて頂き、たくさんの作品といろいろなお話を伺う幸運を得ました。その時のお話をさせて頂きます。

勝城蒼鳳 KATSUSHIRO,Soho 氏は、1934 (昭和9) 年2月23日、栃木県黒磯市(那須塩原氏)に生まれ、竹芸家 八木澤啓造氏 斎藤文石氏から基本技術の指導を受け、独学で高度な伝統技法を習得し、さらに寄せ編み(なでしこ)や寄せ編み(桔梗)などの自ら考案した編み方をとり入れ現代感覚あふれる作品を制作し続けていらっしゃいます。
1966(昭和41)年の第7回伝統工芸新作展に入選してから、毎年のように数々の工芸展に入選し、数々の賞を受賞なさっています。また1998年には、紫綬褒章も受賞なさいました。

ご家業は、農業をなさって、田や畑や山々の緑に囲まれた環境の中で生活していらっしゃいます。そのような環境の中で生活なさっている勝城先生ならではの、自然の雄大な恵みや一瞬の輝きを盛りこんだ作品には、人知を超えた崇高な空気を感じました。自然からインスパイヤーされ作り上げられた数々の作品の銘にも『さざ波』『渓流』『蝉時雨』『暁雲』などがつけられています。

勝城先生ご自身は、栃木なまりのある穏やかな話振りの大変自然体な方ではありますが、作品作りに関しては、チャレンジ精神溢れる取り組み方をしていらっしゃいます。ご自分のイメージを表現する為に、オリジナルな編み方を常に考え出そうとしていらっしゃるとの事です。竹そのものの線を生かした、遊びのある作りが、日本の籠の素晴らしさであるというお考えに基づき、部分的な細かい技術を見せるのではなく、作品全体としてご自分のイメージを自由な発想で表現されています。しかも1点1点楽しんで作品をお作りになっていらっしゃると伺いました。ぜひ多くの若い方こそ、先生の若々しい前向きな考え方に接して頂きたいと思いました。
お話を伺っている間に、次々に帰っていらした小学生のお孫さん達が礼儀正しくご挨拶して下さり微笑ましかったです。素敵なご家族、奥様に囲まれて暮らされている余裕が作品にも感じられるようでした。
この度の先生の認定を心からお祝い申し上げます。

そして10月15日16日畠山記念館茶室にて、勝城先生の作品を展示させて頂ける事になりましたので、どうぞ、この機会に皆様もぜひご覧下さい。

2005.9.1 花筥 大口真美

 

 

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