勝城蒼鳳

カツシロ ソウホウ
勝城蒼鳳氏
【主な受賞と作品名】
1983昭和58年第30回日本伝統工芸展 東京都知事賞受賞
波千鳥編盛籃 溪流 Tray, "Keiryu (mountain stream)", namichidori-ami (weave) bamboo h9.5 w62.0 d30.0cm
1997 第44回日本伝統工芸展 N HK会長賞受賞
柾割千筋流線紋盛籠  マサワリセンスジリュウセンモンモリカゴ『セセラギ』 h8.5 w68.5 d28.5cm
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花筥でご参加頂いた展覧会: 籠に秋の花を楽しむ休日
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参考写真
『根曲武石畳編花籠―惜春』
(ネマガリダケイシダタミアミ―セキシュン)
畠山記念館での展示作品

2005年7月、竹芸家・勝城蒼鳳さんが、人間国宝(重要無形文化財竹工芸保持者)の認定をお受けになりました。
竹芸家では 生野祥雲斎(1967年認定)・飯塚小カン斎※(1982年認定)・前田竹房斎二代(1995年認定)・早川尚古斎五世(2003年認定)に続く5人目の人間国宝認定となりました。
※カンは漢字の王へんに干


『勝城邸にて』
今年5月に、勝城先生のご好意に甘え、栃木県大田原市のご自宅に伺わせて頂き、たくさんの作品といろいろなお話を伺う幸運を得ました。その時のお話をさせて頂きます。

勝城蒼鳳 KATSUSHIRO,Soho 氏は、1934 (昭和9) 年2月23日、栃木県黒磯市(那須塩原氏)に生まれ、
竹芸家 八木澤啓造氏 斎藤文石氏から基本技術の指導を受け、独学で高度な伝統技法を習得し、さらに寄せ編み(なでしこ)や寄せ編み(桔梗)などの自ら考案した編み方をとり入れ現代感覚あふれる作品を制作し続けていらっしゃいます。
1966(昭和41)年の第7回伝統工芸新作展に入選してから、毎年のように数々の工芸展に入選し、数々の賞を受賞なさっています。また1998年には、紫綬褒章も受賞なさいました。

ご家業は、農業をなさって、田や畑や山々の緑に囲まれた環境の中で生活していらっしゃいます。そのような環境の中で生活なさっている勝城先生ならではの、自然の雄大な恵みや一瞬の輝きを盛りこんだ作品には、人知を超えた崇高な空気を感じました。自然からインスパイヤーされ作り上げられた数々の作品の銘にも『さざ波』『渓流』『蝉時雨』『暁雲』などがつけられています。

勝城先生ご自身は、栃木なまりのある穏やかな話振りの大変自然体な方ではありますが、作品作りに関しては、チャレンジ精神溢れる取り組み方をしていらっしゃいます。ご自分のイメージを表現する為に、オリジナルな編み方を常に考え出そうとしていらっしゃるとの事です。竹そのものの線を生かした、遊びのある作りが、日本の籠の素晴らしさであるというお考えに基づき、部分的な細かい技術を見せるのではなく、作品全体としてご自分のイメージを自由な発想で表現されています。しかも1点1点楽しんで作品をお作りになっていらっしゃると伺いました。ぜひ多くの若い方こそ、先生の若々しい前向きな考え方に接して頂きたいと思いました。
お話を伺っている間に、次々に帰っていらした小学生のお孫さん達が礼儀正しくご挨拶して下さり微笑ましかったです。素敵なご家族、奥様に囲まれて暮らされている余裕が作品にも感じられるようでした。
この度の先生の認定を心からお祝い申し上げます。

そして10月15日16日畠山記念館茶室にて、勝城先生の作品を展示させて頂ける事になりましたので、どうぞ、この機会に皆様もぜひご覧下さい。


2005.9.1 花筥 大口真美
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